野島伸司作品。流れる世界のセピア感と息苦しさからの解放の感じが好き。野島さんらしい実力を見せつけるくせが出すぎてる?けど、間違いなく格の差を見せつけてます!言葉と空気のセンス(*´꒳`*)
飯豊まりえ×溝端淳平。飯豊まりえさんがカンが良い、この世界観に完全調和。彼女でなければできない世界を作っている。メイは、引きこもりで挙動不審になってるが、本来芯がぶれず心根優しく愛されるべきキャラ 。とてもゆっくりだが自分の強さを見いだしていく。
タイトルの何曜日に生まれたの、略して「なんうま」からして捻ってるし、ここってところで有効に切り札きってくるところにゾクゾクする。文学的な間合いで、気持ちいいところに放り込んでくれる。最近の傾向としてなんでもフルに説明入れりゃいいってもんじゃない、でもこの間合いができない人なら、間を説明でうめるしかないんでしょうが、できるならこの間を味わいたい少しだけ謎が解明していく流行りの要素もとりいれながら、ただの考察組のあそびに付き合う気がないとこ、惚れる!
なんか色々なツボやキラキラしたものやザラザラしたものを、平面じゃなく、心の輪郭の周りに立体的に組み上げられて、気づけばおおおってジワる感じ。
日常の小さな魔が差すような瞬間、誰かを何かを強く欲しがる誰かの悪意がとめられない青春の苦さ、そういうものを描いていく。さみしい、こわい、話したい、けど。狭い社会で牽制を牽制と気づかないフリ、好意も悪意も凶器のようにとんがってるけど気づかないフリして、薄ら笑いを浮かべて肩を並べてたセピア青春時代の歪んだカラマリを、引きこもり脱却目指す女子は、時間を経て解せるのか。溝端淳平が間違いなく助っ人で屈折の変人を好演。
オープニング等で使われるThe HolliesのBus Stopも映像に合う~~~恋愛の始まりの予感が一番おいしいところ