(新)△「シッコウ!!~犬と私と執行官~」お勉強モノ

伊藤沙莉×織田裕二×中島健人(Sexy Zone)。タイトルが謎過ぎるし、メインキャストこゆすぎる!

専門家のお仕事を見て学ぼうシリーズ。今回はなかなか専門性高いというか、マニアック?「執行官は各地方裁判所に所属する裁判所職員で、裁判の執行などの事務を行います」「裁判の執行とは、裁判で出された結論が任意に実現されない場合に、強制的に実現することです」(裁判所のページから引用)だそうです。

家賃を払えなくなって大家さんから訴えられて裁判所から判決も出たが、出ていかなかった場合に執行官が強制的に退去させることができる、という話。なかなかキツイ話で日常の見えるところにはないが、裁判結果がないがしろにされないため誰かがやらねばならない、ということで犬嫌いな執行官織田裕二が微妙な表情ながら責任感をもって実行。

純粋に楽しめるような状況は出てこなそうだが、お勉強にはなりそう。

(新)△〇「around 1/4(アラウンドクォーター)」

佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)×美山加恋。工藤遥、曽田陵介、松岡広大。

原作は漫画アプリで人気のWEBTOON作品。

25歳前後をアラウンドクォーターというんだそうな。もう子供じゃないけど、大人にもなり切れない、そんな25歳、そのあたりの男女5人恋愛のあれこれをリアリティ込めて。女子が好きな感じのキレイめ夜の営みシーンが多めに差し込まれ、いまどき。全員、顔面偏差値高め、印象に残る顔。

マスターが持たせてくれた夜食用のおにぎりを、持って帰った先で、それぞれの恋愛事情が映し出される。飾りすぎず等身大に、ときにあけすけな言葉で。

劣等感が、虚栄心が、つかめない自分の気持ち悪さが、欲望という皮の裏側でうごめいて、溶け合って、ぐずぐず、がっかり、どきどき。まぁたしかにそういうとこは通る20代半ば。何かが見え始めてまだ見えなくて。さなぎ時代じゃな。

あの美山加恋ちゃんが大きくなってヤケビール飲んでセクシーを演じるのねと、むかしの25歳たちは感慨深いっす。あ、おっさんもおばさんも皆平等に20歳のときも25歳のときもあったんよw あとから振り返ったとき、どんな色に輝いているかが勝負。もがけ、謳歌せよ、若者よー

(新)◎「ばらかもん」地味にゆっくりほっこり

杉野遥亮。長崎五島列島が舞台。あさどらで聞いたキーワードがタイトル。

漫画原作。自分の壁を超えたい書道家の話。五島列島の美しい風景と都会で挫折し苦悩する箱入り書道家が開放されていくさまが、とても良い。杉野遥亮の鋭い目とやさしい目が交互に見られます。子役ちゃん宮崎莉里沙ちゃん、既に完全な美形でかつイイ味だしてるー♪

登場人物はそんなに多くなく厳選メンバーで丁寧に交流と心情変化を描くか。地味にゆっくりほっこりが逆にいい。癒しのなかから、強いものが出てくるのが見たい。書道家さん主人公なので、あちこちにすてきな書が出てくるのも楽しみ!

(新)△「こっち向いてよ向井くん」いまのとこカマトト勘違い男子になっちゃってるあかそくーん

漫画原作。10年ぶりの恋愛、ひとをすきになるってどういうことだっけ?を赤楚衛二で実写化。生田絵梨花、武田元気、藤原さくら。市原隼人、波留。

恋愛迷子たちのラブストーリーということです。向井君は実家暮らしで元カノひきずってて恋愛レベルゼロに戻ってるけど恋愛したいさみしがりモード。いまのところ、そんなカマトトの男版みたいな可愛い向井くんが誕生し、お姉さん目線で波留がツッコミを入れている。。。

波瑠さん、恋愛下手的な役がおおかったが今回は結構もっともなことを言っている!(笑)そんな波瑠さんいいけど、感情入れて表情くるくるさせにくい役なので波留さんの魅力がまだまだ出てきてない。こっからかな?

赤楚君も波瑠さんもすきなのに、なんだかうーん。脚本か演出か?何かが嘘くさい。原作に忠実に寄せるとこうなるのか?誰も演技は下手じゃないんだが・・・とりあえず1話みたところでは△ いろんな失敗を一話ごと重ねて、開眼する二人を見られるのかな?まぁ、アレレ恋愛ってなんーだぁーっけなんだぁーっけ、ってのは、人生の過程で避けて通れない人が多いのかも、テーマとしては面白い。

(新)△「ハヤブサ消防団」池井戸ミステリーを変な組み合わせで

中村倫也×川口春奈。満島真之介、古川雄大。

原作は池井戸潤小説。田舎に戻ったミステリー作家、ひょんなことから地元の自警団?消防団?の団員に。人のつながりや温かさなどを感じたのもつかのま、そんな平和な村ではなかった事件。不穏なにおいがぷんぷん、まだどういう人か未知数の未登場な人物が一話の最後に色々出てきて、誰よ犯人状態。

一話ではそんなにツボにはハマっていないが、川口春奈が何者か全くわからないままということからもスロースタートな模様なので、もうしばしウォッチ!個人的にはネット上の考察等が盛り上がるのを狙いすますようなのは本当に全く好みでないのですが、ただ何てったって中村倫也×川口春奈という変な組み合わせ、気になるよねー。

(新)◎「初恋、ざらり」 重めピュアが切ない

小野花梨×風間俊介+若村麻由美。

漫画原作。軽度の知的障害のあるおんなのこの出会った恋の話。男性のもとめに応じることしか存在価値がないと思い、応じてしまうような生活のなかで、新しいアルバイト先の運送屋さんでやさしい年の離れた男性に出会う。

原作漫画を読んでいたので、ドラマ化を聞いた時、有紗役を演じるのは難しいだろう、誰がやるのだろうかと思ったら、このキャスティングナイス!

小野花梨。さいきんはなぜか癖の強い役が多くどうもワンパターンだなと思っていたが、ここにきて元天才子役の能力を存分にみせるチャンス到来か。有紗の子供のような天真爛漫さと戸惑いの目線、うまく引き込まれました!一生懸命かんがえて止まって困って笑って、思ったことがそのまま顔に出て、そんな気持ちがよく伝わってくる。

そして演技に定評のある風間俊介、この人も何だか癖のある変な役(失礼!)ばかりやっていて、損してるんじゃ?と勝手に思っていましたが、今回は良い人の役。不思議な面をもつ有紗をそのまんま受け止めて包容できる大きな器のぼわーんとした岡村さんにピタリとはめてきた。

そこに、毒づくがどこかに愛がうっすら見え隠れしなくもない濃ゆいアバズレ風母親役に若村麻由美。

ということで、話はタブーとされてきた領域に足を踏み込み重めなのだがピュア、演劇好きが見るべき作品になりそう。魔物やタイムスリップ、転生モノのようなお遊びファンタジー的要素か支配ドロドロ要素か暴力エロ要素なんかを加味して色を出す漫画原作作品が乱立するなかで、こちらは現代に確かに実在する問題のほんの一例をあたたかく見守る作品類型で別格。発達障害や人と違う部分にフォーカスする作品は増えてきている。性的な部分は出てくるもののそこも不可欠な要素として描かれる。

ふつうとかふつうじゃないとか、線を引くのは簡単なのか?誰がどうやってきめている?神様なのか?という気もするし、便宜上線を引くことで守れるものもあるのだろうし。でも、そういう世の中的な整理や扱いは一回横においておくとするなら、友達や恋人としてはその人自体が唯一無二なわけだから、そうなってくると神様目線はもう必要ないから、べつにふつうじゃないほうがいいんじゃないかとも思うし。あとは本人が少しでも快適でいられるなら。

ひとの本質的な価値とか相性とかについて雑念を捨ててピュア要素多めで考えさせられながら見たい。昔となりに住んでてたまに遊んだトモくん、元気かな。