わたしなりに何とか理解しようと思って見てきたが、やっぱり最近の秋元康さん作品苦手。途中の回で、斎藤工が「まだまだ死にますよ」ってセリフを言わされていて、それ聞いて絶望したクチです。なかなかに豪華な俳優陣をそろえているのに、なぜこんな面白おかしく人が簡単不条理に死ぬ話でなきゃならないんだろう。漫画やネットや有料チャンネルならともかく、地上波でコレ嫌だな…最終回は少し盛り上がったけど、謎解きというよりは、謎めいて不思議な不気味さ。
人間は食べたものから細胞が出来上がるけど、精神や考え方は出会った人や本や映画やドラマから、またそこで自分が考えたことから出来上がると思ってる。だから、わたしなら、自分に気づきや前向きポジティブな影響をくれる良質な作品を沢山見たい。ひとが残忍に殺されたり誰かの道具みたいに使われる映像は、青少年は言わずもがな、大人にも悪影響しか与えない気がする。
それを視聴率高めのエンタメでやらかすのは、半ば宗教的なすり込み影響を狙う危険なやり方な気がする。みんな見ているから、有名な脚本家だから、大丈夫と見ているうちに、無意識下に刷り込まれ、親御さんが絵本を読み先生達が理想を教え大切にはぐくんできたものが、だいなしにされていく、すくなくともほころびていくんじゃないかと、心配です。
じゃあ見なきゃいいだろって言われるかもだが、それは違う。地上波メジャー局で流れているものなので、何でもいいはずがない。青少年も、たまたまチャンネル合わせた人も見ちゃうところなんだから、今周りで一緒に生きる日本人が一体なにを見ているか知る必要がある。そしてもし視聴率が高いなら、日本がどこに向かっているか、皆がなにをもとめてそうなっているのか知りたい。そして、自分なりの考えを持ち述べていきたいのだ。コロナでおもうようにいかない時代を生きるうっぷんを、なにか少し怖いもので、つまり毒を以て毒を制すしかないとして、こういう作品にニーズがあるのか、すくなくとも制作側はそう考えたのか。背景を理解しようと引き続き努力したいとは思っています。
役者さん達はうまかった!