深夜っぽい軽めラブ入りコメディだが、攻めたテーマを扱うのには荒削りを許す深夜の自由さがぴったり!ジェンダを超えて人の数だけ違いがあってよいと多様性をみとめる新時代の開幕を正面から高らかに歌い上げた点がとてもよい。これだから深夜ドラマこそチェックが必要!
男性もオトコ濃ゆいタイプから美容やファッションに興味ある繊細さんまで色々でよく、長髪やスカートやお化粧も、男子も女子もしたければすれば良いし、したくなければしなくて良い。性別は2つしかないとされてきたけど、染色体だけじゃない、いくつもの心身バランスが本当は存在していたんだね、昔から。異質なものを排除するのも本能ゆえだったかもしれないが、平和や安全が確保された今の時代だからこそ、全部受け止めることを可能にしたのかなと思う。
古い思い込み価値観の石器時代はようやく終わり、自分のアイデンティティ表現方法だって恋愛の形だって無数にあっていいし、あらゆる面で無数の選択肢が広がり、世界のひとりひとりがたった一つの存在として輝きを放ち、無限の色、カラフラブル♡♡♡そこには、新たな難しさももちろん内在するけれど、進め21世紀の私たち。
「病気、事故、家族のこと、まさかはだれにでもあるじゃないですか。みんなそうですよね。なんで、自分達は今いる当たり前から落っこちないとおもってるんですか。」
「なら、変えていきましょう。そういう『まさか』がおきたとき、働きづらくなるのなら、変えないといけないのは社会の仕組みのほうだと思います。いまの当たり前から落っこちたひとを排除するのではなく。」
うん。うん。あたたかい視線でお互いを助け合い思い合えるぐらいの安全は今の世の中にはあるよね。もっと厳しかったであろう歴史の時代を先祖達が頑張って生き抜いてくれたお陰で。この進化こそ、互いを殺し合わなければならなかった悲しい時代からは真逆、真の脱却。全部を肯定し排除せず、どこまでゆけるかの挑戦になりますな。
女性目線とか、たとえポジティブに評する文脈であっても、女性複数を十把一絡げにするのももはやNG。女性だから~ではなく、〇〇さんだから~と考えるようにしないと、相手が不愉快になる場合があるらしい、たしかに。カテゴリーで決めつけるのはよくないね、反省。
個人的にはキラ役の桐山漣がツボ。