なかなかのセンスで良かった。何が良かったか、珈琲や中村倫也のもつ軽やかだったりジャズのようなちょいワル極ワルミックスなオトナオシャレな風合いをドラマ全体に巧妙にしかけつつ、中身では人間がそれぞれ抱える誰とも違う難問と向き合う苦しさみたいなものを描いている点。それは、白鳥が水中で必死にみずをかくように、一生懸命まえをむいて生きるということ。ほしいものを欲しいと言って、正直に淡々と生きようとすることを、途中バイオレンス描写も経ながら、人間のもがきを美しいものとして描いてくれた。
ザラザラした部分もそれぞれあるであろう人生に、それでも明日を想って小粋な珈琲感いかがですか?頂きます!