たまたまチャンネルあい、不思議な世界観に引き込まれた。原作は舞城王太郎。主人公の声は清水富美加。
日本語なのに聞き取り理解するまでに時間がかかる「龍の歯」「龍の歯医者」なるワード。出会いと極限のなかで、みずからの運命を受け入れるふたり。わかりそうでつかみきれない原作者のメッセージ。すべてはメタファーだと思われる。何度かみないと…。
「死」とか「キタルキワ」、「蘇り」。「循環」とか輪廻転生とか漠然とイメージする大いなるチカラ。考える、わたしは考える、わからなくてもすべての記憶を総動員して等身大で考える!生きるということ!
龍は何の象徴か、虫歯菌は、歯医者は。人間のなかの醜く苦しい感情、たとえばということで殺意か、否ひとの思いの残りカス。だれかが生きている間に見た感動した思いは残らないのか。
ベルの最期は成長のすえ使命をはたす決意。だれかの犠牲のうえに世の中の平和は成り立っているかもしれなくて、でも無知なまま生きてたりするかもしれない。人は死ぬと歯の向こう側にいく、、、人間て、、。敵対し戦っているんだが、パーツとなりなんのために戦うのか、結局は愛的ななにかにしか希望を見出しえないような…。自分が生きている世界を疑いゼロから見にいくきっかけになりそう。
深いテーマの闇にぶちこんでおいて、最後エンドロールの曲が小沢健二を可愛らしすぎるアレンジでって、なんか肩透かしというか、全部ウソだよ~的に幕を下ろされ、キツネにつままれた気分なのは私だけだろか?