映画「七つの会議」地上波初

池井戸潤作品。強度不足隠蔽問題を扱う。ミッチー、香川照之、愛様を含むおなじみの出演陣がそろい+主演は野村萬斎。狂言と歌舞伎グミの対決みたいなシーンもあり、迫力と顔芸がすごい。野村萬斎がこんなにえんぎがうまいとは知らなかった~すみません!

下町ロケットとかあの辺りのテレビドラマをぎゅっと2時間に凝縮した感じで、登場人物多め割と難しめ。

仕事、とくに昭和平成と日本の大企業で繰り返され続けてきた、忖度、不正、隠蔽、長いものに巻かれる社員など、目をそらせたくなるが歴然と今も存在するザラザラしたものたち。あきらめながら立ち向かい、刺し続け、互いに反省させあうしかない。不正に絡んだ人たちの苦しみと後悔から、わたしたちは何を学ぶか、歴史はまた繰り返すだけなのか。

最終回完了 個人的好み判定 ◎ホリミヤ オトナ直前さなぎ期のキラメキ

鈴鹿史士×久保田紗友の深夜ドラマ。初々しい2人で表現する不安思春期の友情からの春。秘密があるふたりが分かち合い、救い合う。原作は漫画(さらに大元はウェブコミック「堀さんと宮村くん」か)。TVアニメ化もされているだけある。期待を超えてきた!主演ふたりとも良かった!

自分を自分で認めることや、人との距離、自分をどこまでどう表現するかも自分で決める自分次第のことなんだと気づいたり。あと、描きだされたのは、誰もが通るあの時代の空気感や温度。出口の方向がわからない、いやそもそも出口があるかもわからなくて、漠然とした不安や孤独、自分でなんとかしなければな未熟な軸、そういうものが通過点なんだけど確かに詰まった凝縮点。

人間のこどもからオトナに変態していく過程の、こどもでもオトナでもない、もしかしたらオンナオトコもまだ分化しきってないかもしれない、さなぎのような時代を、ややテンション低めのアンニュイトーンで、でもキラキラと描いていて、とても響いた。