東日本大震災10年特集ドラマ 「あなたのそばで明日が笑う」

綾瀬はるか。最近終わったばかりの民放ドラマの役と重なっちゃわないかな、などと心配したが、杞憂だった!最初のシーンからもうちゃんと全くの別人。どこかさめた、でも芯の強そうな主人公。

10年が短いか長いかは一概にいえないにちがいない。辛い誰かの気持ちを分かるよと言うこと、分かりえないと言うこと、そのどちらかしかないのは違うような気がするという主人公。忘れたくない大切なものが薄れそうになる切なさと、前に進んでいくことで想いが離れてしまうのではないかという怯え。主人公は、あたらしい出会いと葛藤のなかから、後ろを向きながら進むことを選ぶ。離れていても支えられると。

難しくも実際に存在する続く日常の問題を、柔らかいタッチで、解決するというよりは包みこもうとした作品。

第32回フジテレビヤングシナリオ大賞 サロガシー

サロガシーとは代理母出産のことらしい。今どきの男性カップルのために妹が代理出産。彼女にも挑みたい理由があって、自分と向き合い、周りも巻き込んで再考し、変わるきっかけになっていく。

感情振れ幅抑え目に生きてきたっぽい、男勝りで強がって頑張ってた主人公のこころの底の涙ポイントの節目を、時系列に素直にまっすぐ描いていて、すがすがしい。家族、共にいきることの意味が広がり、選択肢が増え、違うものを認め合う今の時代にド直球なテーマ、フジテレビというよりは最近のNHKドラマっぽさもある良作!

最終回完了 個人的好み判定 〇ゲキカラドウ 目の付け所がNew

辛いものを食べることを極めるとこから人生学ぶというキテレツな話。とはいえ、私も含め、辛いものって好きになると、知らぬ間にだんだん辛さ限界ハードルがあがっていくわけで、、、なんかアル気はするっちゃする!自分と向き合い成長するといえば、確かに!?目の前を乗り切ることに必死で、明るいテンションにしかならないし?!最終回では、不思議な達成感と満足感、そんなカタルシスこそが変え難いものと。プチ成功体験にはなるか~

最近続いている、実在する店の料理を主人公が食べまくるシーンを真剣に撮る系統の1つだが、スパイシーに振り切るのは面白い。あと、激辛道の○○道という切り口は、サウナを取り扱った「サ道」も懐かしく思い出されました。さらに、この職場だいじょうぶか?と心配になるゆるーい同僚陣もなかなか良い。深夜、こんなドラマがあってもいい(≧∇≦)おなか空いたー

最終回完了 個人的好み判定 ◎おじさまと猫 今期イチオシ優しさの処方箋

終わり方が最終回かと間違えちゃった最終回の1回前は、ディズニーもびっくり、実写ぬいぐるみ猫ちゃん福丸ほぼひとりの冒険。神木隆之介の声が女性が演じるよりは甘すぎないがかなり可愛くて癒し効果強め。はぁ~、ぱぱさ~ん~。パパさん探して三千里の福丸の足元に影を見つけ、視聴者はプチ感動。草刈正雄さんの必死に探し続ける姿と「ばかなお父さんでごめんね」はいろんな意味で泣けたー

そして、満を持して迎えた最終回、期待通り、いや期待以上!見てきてよかった~。日常のなか、誰かの弱ってる一面を丁寧に切り取って優しい目線で書くだけで、こんなにもあたたかい気持ちになるなんて。初心にかえる想いです。

甘える幸せな福丸も相変わらずかわいいけれど、その福丸から勇気を貰って誰かのためにもう一度強くなったパパさんの新たな今が嬉しくて。「なぜわたしは立っていられるんだろう。」「いつかきみに出会えたら笑顔で報告したいんだ、わたしは精一杯生きたよ。大好きだよ。」

どんな逆境があっても、いつかシンプルに小さな幸せが見つかるように、そしてそれが続くように、小さな願いがコダマする、そんな最終回だった✩わたしは3回連続再生しちゃいました(笑)不思議な幅の音域のテーマ曲もぴったりグー∩(^ΦωΦ^)∩